2025.07.09
相続・税金対策
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不動産の「生前贈与」と「相続」の違いとは?|山梨の空き家対策・節税に活かせる知識
2025.07.19
不動産の「生前贈与」と「相続」の違いとは?|山梨の空き家対策・節税に活かせる知識
親から家や土地を受け継ぐ方法には「生前贈与」と「相続」があります。どちらも不動産を引き継ぐ手段ですが、「いつ渡すか」「誰に渡すか」「どの税金がかかるか」などに大きな違いがあります。この記事では、山梨県で不動産の引き継ぎを検討している方向けに、生前贈与と相続の違いや、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
贈与と相続の基本的な違いとは?
生前贈与とは?
贈与者が生きている間に、本人の意思で財産を譲る行為。契約で成立し、受け取る人の合意も必要です(民法第549条)。
主な贈与の種類:
- 生前贈与:もっとも一般的な形式
- 負担付贈与:ローンなど条件付きで贈与
- 死因贈与:本人が亡くなったときに発生する贈与(遺贈に近い)
相続とは?
誰かが亡くなったとき、その財産を法定相続人などが引き継ぐ制度。本人の意思に関係なく発生します(民法第882条)。
生前贈与と相続の違いを一覧で確認
比較項目 | 生前贈与 | 相続 |
発生時期 | 生前 | 死後 |
合意の要否 | 双方の合意が必要 | 合意不要(ただし放棄は可能) |
財産を渡す相手 | 自由に選べる | 原則は法定相続人 |
必要書類 | 贈与契約書(推奨) | 遺言書や遺産分割協議書 |
税金 | 贈与税 | 相続税 |
生前贈与と相続、それぞれの手続きの流れ
生前贈与の流れ(不動産の場合)
- 贈与者・受贈者間で合意
- 贈与契約書の作成(推奨)
- 不動産登記の変更手続き
- 贈与税の申告(110万円を超える場合)
相続の流れ
- 被相続人の死亡
- 相続人の確定
- 遺産分割協議
- 相続登記・相続税の申告(基礎控除を超える場合)
不動産の生前贈与のメリット・デメリット
メリット
- 節税対策になる(暦年贈与制度)
例:毎年110万円ずつ贈与すれば、贈与税がかからない範囲で財産を移転可能 - 財産を渡す相手を自由に選べる
→ 家族間トラブルの回避に有効
デメリット
- 贈与税の負担が重い場合もある(相続より税率が高め)
- 不動産取得税・登録免許税が別途かかる
- 贈与された人が維持費に困る可能性がある
山梨県での空き家対策や相続トラブルを避けるために
- 節税対策を重視するなら、「少額ずつの生前贈与」を検討
- 将来も居住・管理する予定のない人には、相続ではなく生前贈与で早めに整理するのも一つの手
- 不動産の共有名義を避けるには、生前に単独で渡しておくことも有効
参考資料:
- 民法第549条/第882条など
次回の【PART2】では、具体的な税金の計算方法や、生前贈与の注意点(3年以内加算、名義変更の手続き)などをさらに詳しく解説予定です。相続や贈与で迷っている方はぜひ併せてご覧ください。
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