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不動産の「生前贈与」と「相続」の違いとは?|山梨の空き家対策・節税に活かせる知識

2025.07.19

不動産の「生前贈与」と「相続」の違いとは?|山梨の空き家対策・節税に活かせる知識

親から家や土地を受け継ぐ方法には「生前贈与」と「相続」があります。どちらも不動産を引き継ぐ手段ですが、「いつ渡すか」「誰に渡すか」「どの税金がかかるか」などに大きな違いがあります。この記事では、山梨県で不動産の引き継ぎを検討している方向けに、生前贈与と相続の違いや、それぞれのメリット・デメリットを解説します。

 

贈与と相続の基本的な違いとは?

生前贈与とは?

贈与者が生きている間に、本人の意思で財産を譲る行為。契約で成立し、受け取る人の合意も必要です(民法第549条)。

主な贈与の種類:

  • 生前贈与:もっとも一般的な形式
  • 負担付贈与:ローンなど条件付きで贈与
  • 死因贈与:本人が亡くなったときに発生する贈与(遺贈に近い)

相続とは?

誰かが亡くなったとき、その財産を法定相続人などが引き継ぐ制度。本人の意思に関係なく発生します(民法第882条)。

 

生前贈与と相続の違いを一覧で確認

比較項目 生前贈与 相続
発生時期 生前 死後
合意の要否 双方の合意が必要 合意不要(ただし放棄は可能)
財産を渡す相手 自由に選べる 原則は法定相続人
必要書類 贈与契約書(推奨) 遺言書や遺産分割協議書
税金 贈与税 相続税

 

生前贈与と相続、それぞれの手続きの流れ

生前贈与の流れ(不動産の場合)

  1. 贈与者・受贈者間で合意
  2. 贈与契約書の作成(推奨)
  3. 不動産登記の変更手続き
  4. 贈与税の申告(110万円を超える場合)

相続の流れ

  1. 被相続人の死亡
  2. 相続人の確定
  3. 遺産分割協議
  4. 相続登記・相続税の申告(基礎控除を超える場合)

 

不動産の生前贈与のメリット・デメリット

メリット

  • 節税対策になる(暦年贈与制度)
    例:毎年110万円ずつ贈与すれば、贈与税がかからない範囲で財産を移転可能
  • 財産を渡す相手を自由に選べる
    → 家族間トラブルの回避に有効

デメリット

  • 贈与税の負担が重い場合もある(相続より税率が高め)
  • 不動産取得税・登録免許税が別途かかる
  • 贈与された人が維持費に困る可能性がある

 

山梨県での空き家対策や相続トラブルを避けるために

  • 節税対策を重視するなら、「少額ずつの生前贈与」を検討
  • 将来も居住・管理する予定のない人には、相続ではなく生前贈与で早めに整理するのも一つの手
  • 不動産の共有名義を避けるには、生前に単独で渡しておくことも有効

 

参考資料:

  • 民法第549条/第882条など

 

次回の【PART2】では、具体的な税金の計算方法や、生前贈与の注意点(3年以内加算、名義変更の手続き)などをさらに詳しく解説予定です。相続や贈与で迷っている方はぜひ併せてご覧ください。

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