お役立ち記事

Home » お役立ち記事 » 空き家に関するお役立ち » 私道負担のある不動産の売却

私道負担のある不動産の売却

2025.05.09

私道負担のある土地・家は売れる?売却前に知っておきたいメリット・デメリット

「私道負担がある土地は売りにくいのでは?」と不安に思う方も少なくありません。しかし、実際には私道付き不動産も数多く取引されており、きちんとポイントを押さえればスムーズな売却が可能です。本記事では、私道負担の意味や評価の仕方、メリット・デメリット、売却時に注意すべき法律上の説明義務までをわかりやすく解説。山梨県内でも多い「セットバックが必要な土地」や「位置指定道路」についても触れています。

1. 私道負担とは?基本を整理しよう

私道とは?

  • 私道とは個人や法人が所有する道路のこと。
  • 一方、公道は国や自治体が管理している道路です。

私道負担とは?

  • 土地の一部に私道部分が含まれていること
  • 売却対象となる不動産に、道路として使われているが登記上「宅地」扱いの部分が含まれる状態を指します。

よくある私道のケース:

  • 全体が私道に囲まれている袋地タイプ
  • セットバックが必要な古い道に面した土地
  • 位置指定道路(建築基準法第42条1項5号)に面する土地

2. 私道負担付き不動産のメリットとデメリット

【メリット】

  • 通行制限が可能
     私道は私有地なので、無断通行を禁止する看板の設置が可能
  • 静かで安全な生活環境
     住人以外の通行が少ないため、子どもが安心して遊べる、騒音が少ないなどの利点も。
  • 工夫による改善が可能
     所有者同士で合意すれば、スロープ設置やゴミボックスの設置なども可能。

【デメリット】

  • 維持管理費が自己負担
     舗装や補修などの工事は所有者の費用負担になる。
  • 固定資産税がかかることも
     私道の一部が「公衆用道路」として非課税扱いにならない場合は課税対象に。
  • 実際に使える敷地面積が狭くなる
     登記上の面積は広くても、私道負担を差し引いた「有効宅地面積」が狭くなる。

3. 私道の持ち分にはどんな形がある?

私道には、持ち方(所有形態)によって売却時の注意点が異なります。

持ち分形態内容
① 共有型住民全員が持ち分を共有(例:持分1/10)
② 分筆型道路の中の特定の部分を各所有者が単独所有
③ 単独所有型私道全体を1人の所有者が保有

👉 共有型が最も一般的で、最近の分譲地では標準的な形です。

4. 売却時に必要な「重要事項説明」とは

不動産会社を通じて売却する際、宅地建物取引士が行う**「重要事項説明」**には、私道に関する項目が含まれています。

説明が義務付けられている内容:

  • 私道負担の有無
  • 私道の位置と面積
  • 持ち分の有無と割合
  • 通行に制限があるかどうか(通行地役権など)

負担金がある場合も説明対象

  • 通行料や維持費を支払う義務がある場合
  • 今後発生が見込まれる将来的な維持費負担

👉 知らずに買ってトラブルになることを防ぐため、丁寧な説明が法律で義務化されています。

5. まとめ:私道付きでも売れる!正しく理解して準備を

チェックポイント内容
私道負担とは?土地の一部が道路として使われている状態
メリット静か・安全・通行制限可
デメリット固定資産税・修繕費などの維持管理コスト
持ち分形態共有型・分筆型・単独所有型
売却時の義務私道負担の詳細を買主に説明する必要あり

記事一覧へ戻る

関連記事

お問い合わせ

イエステーション山梨市店

〒405-0018
山梨県山梨市上神内川1670 マルキビル 1階

フリーダイヤル
0120-010-860
電話
0553-34-8132
FAX
0553-34-8133

イエステーション大月店

〒401-0015
山梨県大月市大月町花咲1660 財証ビル 2F

フリーダイヤル
0120-083-700
電話
0554-56-8672
FAX
0554-56-8673
電話アイコン

まずは無料相談! 0120-010-860